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月夜になのは物語599『そんな見間違い』


※この物語はなのはシリーズの二次創作小説です
苦手な方はお戻りください

・この物語は夫婦である大魔導士ケフカ鉄鎚の騎士ヴィータ
そしてなのはシリーズの方々が日常を送るお話を書いたものです。
時々このブログ神の英雄セフィロス、友人の海馬、幻想郷の住人、ブログの方々も出てきます。
尚、画像固定では無い方ではヴィータちゃん以外のなのはシリーズの方々が主です。
 


第599
『そんな見間違い』
 

ウィーン

「あ」

「む」

エレベーターの内と外、フェイトとシグナムは偶然久しぶりの再会を果たした。
唐突な自分のライバルの登場に二人はそれぞれすぐには言葉を発することが出来ず、
しばしの間沈黙が続いた。

エレベーター内にはフェイト一人しか乗っていなかったようだ。
閉じそうになるエレベーターをボタンで止めて、フェイトが言う。

「どうぞ、シグナム」

「ああ」

シグナムはすぐに中に入ると、目的の階層ボタンを押す。
二人っきりのエレベーターは静々と上に動き始めた。

管理局でお互い仕事をしているとはいえ、このようにエレベーターで鉢合わせるのは珍しい。
局自体が結構な高さなので上に着くまでも結構時間が掛かる。この空間独特の沈黙が妙にくすぐったかった。

「…………」

「…………」

二人とも別に寡黙と言うほど沈黙好きでもなければ、偏ったお喋り好きというわけでも無い。
そのため、見知った顔だというのにどこか気まずい時間が流れていた。

「…その、なんだ」

「あ、は、はい?」

話しかけたのはシグナムの方からであった。表情こそいつも通り落ち着いた顔をしているが、
いかに彼女とはいえ微妙な間には耐え切れなかったらしい。フェイトの顔も見ずに軽く話をしてみる。

「最近はまた仕事が忙しいと聞いていたからな。こんなところでお前と会うとは思わなかった」

「私も、シグナムは忙しいと聞いていましたから、今日会えたのは予想外でした」

穏やかな口調でフェイトも会話を続けていく。

「少し疲れた顔していませんか?チラっと見た感じなので見間違いかもしれませんが」

「バカを言うな。そんな柔な鍛え方はしていない。それよりお前の方こそどうなんだ?
なのはから聞いた話では大分深夜までの勤務が続いているようだが」

「ふふ、私だってそこまで脆い鍛え方はしてません」

「そうか、顔は疲れているように見えたが。いや、こちらも見間違いだったようだな」

「そうです、きっと」

顔を見ない会話はそこまで続くと一時中断され、また沈黙が挟まれた。
目的の階までお互いまだ時間があり、こういう時に限り誰も乗ってこない。

再び謎の沈黙が続きそうになった時、ちらりとシグナムがフェイトの顔を覗いた。
思いもよらないその行動に、思わずフェイトはその視線を見つめ返す。

「……」

「な、何か私の顔についてますか?」

「いや、変わっていないな。こうして実際にお前の顔を見るのはかなり久しぶりの筈だが、
顔つきも瞳も、寧ろ大人びた位なものか」

「それは、私ももうたくさん管理局で働いてきましたし、様々な体験もしてきましたから」

「そうだな。やはり疲れているように見えたのは私の見間違いだったようだ」

どこか嬉しそうにそんな風に言い、シグナムは元の方向に顔を戻しかけた。

「あ、待ってください」

と、そんな彼女をフェイトが呼び止める。

「なんだ?」

「今度は私の番です」

ジッとフェイトの綺麗な瞳がシグナムの顔を見つめた。数秒間視線を向け続けた後、
彼女は笑みを浮かべながら言った。

「シグナムは前に会った時よりも少し優しそうな顔つきになったような気がします。
相変わらず強そうで、厳しそうな所は全然変わっていませんが」

「そうか?自分ではあまり意識していないが」

「個人的な意見ですけどね。でも、疲れているように見えたのはやっぱり見間違いだったみたいです」

「当たり前だ」

素っ気無い返事であったが、シグナムは気を悪くした様子も無い。

「またいつ本当に疲れるくらい体を張らなくてはならない時が来るか分からないんだ。
この位でそんな顔をするわけにはいかない」

「そうですね。出来ればあんまりそんな時は訪れないでくれれば一番なんですが」

ようやく目的の階層が近づいて来た。結構時間もあったものだ。
短いやり取りもそろそろ終わりである。

「そろそろ着きますね。シグナムと少し会話出来て良かったです」

フェイトの言葉にシグナムは僅かに微笑みつつ言った。

「今度は、見間違いなんてしない……お互いに余裕がある時に会話したいものだな」

「そうですね。今度きっと久しぶりに時間を取りましょうか」

「ああ」

何気ない口約束が終わり、エレベーターの扉が開く。
二人はまた次に会うまで、それぞれの道へと進んでいった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
というお話でした^^
今回は偶然鉢合わせたシグナムさんとフェイトさんのお話でしたね♪
長いようで短い時間、何気ない会話で約束したりもしたようですw
二人はまた遠くない休日にでもきっと楽しく会話したりすると思います。
それまではお互いの道をガンバですねb

さて、

今日も更新が遅くなってしまい申し訳ないです;

それにしてもそろそろ月夜になのは物語も600に到達しますね…!
なんとかこの辺りで教導編のEDはきっちり間に合わせたい所なんですが(汗)

とりあえず周って行きますね☆

ではでは
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ヴィータちゃんは私の嫁~~~~~~永遠に愛してるよ~~~~~~~~~~~~~~~
って、痛たたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた!!!!!!!
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コメント

No title

六課解散後はシグナムさんとフェイトさんはあう機会も減りましたからね。少ない会話でも互いを理解し合えるのは流石ですね♪

No title

いや、さすがこの二人の会話
なにかうらやましいな

No title

こういうタイプの2人がエレベーターで鉢合わせになったら、やっぱりこういう空気になっちゃいますよね~w

しかしそれでも、ちょっとした見間違いをしても互いを理解してるというか・・・微笑ましい光景です^^

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プロフィール

月魔サースィ

Author:月魔サースィ
毎日アテレコ動画や歌動画をyoutubeにて更新しています。
主に即興で思いついたストーリーを話していますので、
少しでもお時間ある方、興味を持たれた方は聞いて頂けたら嬉しいです。

ちなみに「リリカルなのはシリーズ」、特にヴィータちゃん、
「アイドルマスターシンデレラガールズ」、特に奏さんに夢中になっています。

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