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月夜になのは物語687『強くなれる方法』


・この物語はなのはシリーズの二次創作小説です。



第687
『強くなれる方法
 

ある星が綺麗な夜、彼女は前々からどうしても聞きたくて、
しかし口には出せなかった質問をとある女性達に投げかけた。

「今よりもっとずっと強くなる方法?」

出された質問を聞き返すのは、彼女の母親である高町なのはだ。隣にはポカンとした様子で、
彼女を見つめるもう一人の母親、フェイト・テスタロッサ・ハラオウンも座っている。

そして質問を投げかけた彼女……高町ヴィヴィオは、
自分が真剣に問いかけていることを示すため、笑顔ではなく真顔で、
視線をなのはから外さずに頷く。

「うん……教えて欲しいなって」

「え、ちょっと、どうして急に……」

「フェイトちゃん」

ようやく何か重要な話だと飲み込みかけてオロオロとしかけたフェイトを静止し、
なのはは同様に聞いた。

「どうして急にそんなことを聞く気になったの?」

「それは…」

「やっぱり、ついこの前のインターミドルが関わってるのかな。それとも、」

「!」

息を呑むヴィヴィオになのはは直球に言い切る。

「自分が戦ったミウラちゃんとの戦いより、アインハルトちゃんが最後に戦った試合の方が、
もしかして関係してるのかな」

「…………うん」

図星であった。ヴィヴィオは数週間前、インターミドルチャンピオンシップという大掛かりな大会に参加していた。

インターミドルチャンピオンシップとは全管理世界の10代の魔導師達が、
スポーツとしての魔法戦技術を競う競技大会のこと。

全ての大会に勝ち優勝すれば文句なしに「世界最強の10代」という称号を手にすることが出来るもので、
ヴィヴィオを含め同チーム兼友人であるリオとコロナ、そして一つ年上のアインハルトを加えたメンバーは、
『チームナカジマ』として大会に参加したのであった。

結果は、善戦虚しく全敗。

特にアインハルトが最後に戦った相手はジークエンデ・エレミアという世界代表戦優勝者であり、
ほぼ無傷で完封される試合を展開されていた。

ヴィヴィオ、アインハルト、ジークリンデ、この三人には更に深い輪廻の関わりがあったのだが、
その話はまた別の機会にしよう。

ともかく、ヴィヴィオを含め彼女達は世界の壁の高さを改めて痛感したのであった。
ヴィヴィオは険しい表情で語る。

「わたしは、ミウラさんに負けちゃったし、ミウラさんは凄い相手だったと思ったんだけど、
アインハルトさんと戦ったチャンピオン・ジークリンデさんは……その、次元の違う相手だったと感じちゃって」

「うん」

「今のまま頑張って、それでも強くはなれると思うんだ。でも、
きっと今のまま頑張って勝てるようにはならないと思った。今のまま頑張るのが嫌なんじゃじゃないよ?
だけど何がいけないのか分からなくなって……」

「だから、わたしとフェイトママに相談した、と」

「でも、なんで私達に?」

フェイトの質問にヴィヴィオはさも当然のように言う。

「だってママ達すっっっごく強いの、私もよく知ってるもん」

「あはは♪ヴィヴィオがもっと小さい頃から、わたし達の戦いを見ちゃってたからね。
今更変に隠さないよ」

なのはは軽く笑いながらも、真面目に言った。

「わたし達は強くなった」

「なのは……うん、そうだね。私達は、強くなった」

言ってからフェイトは、しかしヴィヴィオに困った様子で視線を向ける。

「でもヴィヴィオの質問の答えは言えないよ。言葉にして、分かるものなのかどうかも分からないし。
少なくとも、これから本当に強くなりたい人はソレを自分の手で掴まないといけないから」

「…やっぱり、そうなんだよね……」

予想通りというか、当然というか、ヴィヴィオがもっとも予想していた答えがそれであった。
フェイトの答えは間違っていないだろう。自分の力で強くならなければ意味が無いのと同様に、
これは自分の頭で考えなくては意味が無いのである。

そう、分かっている。賢い彼女もそのことにはとっくに気づいていたのだ。
けれど、果たしてその答えを彼女は出すことが出来るのだろうか?
それだけがヴィヴィオの不安と、疑念であった。

「……言葉にしても分からないかもしれない。だけど、言葉にしないと伝わらないこともあるよ」

「なのは?」

なのはは落胆の色を見せるヴィヴィオの顔を見つめる。

「フェイトママの言うとおり、強くなるためには自分で考えなくちゃ意味が無い。
それでも、ヴィヴィオがそれを掴める様、お手伝いが出来るかもしれない話をするね」

「う、うん」

「…………」

ヴィヴィオとフェイトの視線を感じながら、なのはは語った。

「わたしとフェイトママが強くなれたのは、目標がはっきりしてたからだと思う」

「目標?」

「そう、それも大きな目標じゃなくって、小さな目標。大きな目標へたどり着くための、
小さな目標」

「?」

「わたしの場合、大きな目標は『誰にも悲しい思いをさせないこと』、
そして小さな目標は『目の前で苦しむ人とわかり合うこと』だった。どういう意味か分かる?」

「まだ、難しいかも」

「じゃあ、ヴィヴィオが今『もっとずっと強くなりたい』のはなんのため?」

「え?それは……公式戦でアインハルトさんや、皆…ジークリンデさん達と戦いたいから。
ううん、戦って、勝ちたいから」

なのはは頷く。

「そっか。じゃあ逆に『もっと強くなるため』には、どんな目標があればたどり着けるかな?」

「うーん、今よりずっと頑張る?」

「そう、良い線いってるよ♪つまり、大きな目標に辿りつきたいなら、
小さな目標をたくさん作って、一つずつ目指していけばいいだけなんだよ」

「小さな目標を……作る」

「どんな目標も、すぐには適わないよ。だから、小さな目標を粘り強く目指していく。
それらが全部叶えられた時、大きな目標は叶うんだよ」

「うー、なんだか、凄く大変なことを言ってるような」

ヴィヴィオの言葉になのはが首を振った。

「大きな目標っていうのは、もちろん叶えるのは大変だよ。だから大きな目標なの。
ヴィヴィオが目指してるジークリンデちゃんにも、もしかしたら今よりもっと大きな目標があるのかもしれない」

「え」

「全世界のチャンピオンになっても、一格闘家になっても、局の魔導士になっても、
目標を目指すのは変わらないと思う。ただ、がむしゃらに遠い大きな目標を目指しても、
星を手で掴めないのと同じように掴めない」

なのはは外の星空を指差す。そして、

「まずは小さな目標から、ね」

笑顔でヴィヴィオのおでこを指で弾いた。

「いたっ。もう、何するの?」

「ふっふっふ、特別に色々と教えてあげちゃったからね。
それは引き換えのデコピンです」

「ええー。……でも、ちょこっとだけ何をすれば良いか分かった気がする。
ありがとう、なのはママ♪」

「まだまだ。本当に分かったかは自分次第だよ。さ、
こんな夜中に長話になっちゃったね。早く寝て明日また頑張ってね」

「うん!」














ヴィヴィオが行った後。

「なのは」

「うん?どうしたの、フェイトちゃん」

フェイトはなんだか不思議な気持ちいっぱいで、
なのはのことを見つめていた。

「局での新人生相手だったら、絶対になのははここまで説明しなかったと思うんだけど、
今日はどうしてあそこまで色々話してたの?」

「…確かに、新人くん相手にこんな話はご法度。自分の力で掴まないといけないから。
でもね、わたし達はヴィヴィオのお母さん、ママだから」

「あ」

「ママが子供に肩入れするのは普通のことかなって。でも……」

「……うん」

フェイトはなのはの言いたい事を察して先に言った。

「半分くらいしか強くなれる方法、言ってなかったね」

「もう半分はヴィヴィオの体に負担をかけちゃうもん。娘の体の心配をするのも母親の勤めってね♪」

「あはは、だけどいつかは自分の力で気づいちゃうんだろうね」

「うーん」

なのははまだキラキラと輝く満天の星空を見る。

「その時は、その時かな。私達もその時が来た時のために、
何か小さな目標を頑張っていかないと、ね」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

なんだか長くなった割にはよく分からないような、そんな話になりました687!いかがだったでしょうか?
この「目標」の話は結局今までとやることは変わらないのですが、意識の差というか、
一個叶えて満足して終わるのではなく、すぐに次の目標を進めるという考え方です。
それは大きな目標が大きければ大きいほどたくさんの目標をこなさなくてはならない。

文中出てくるジークリンデ・エレミアさんは世界代表戦優勝者ですからね;
相手として目指すには文字通り山のような目標をこなす必要がありそうです。
ですが、いつかきっと……!そんな可能性をヴィヴィオは感じさせてくれると私は思います。

それにしても、ヴィータちゃんとか戦ったらどうなるんだろう?
今度聞いてみましょうか♪

さて、

今日のあたりはこの辺でb

ではでは
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ヴィータちゃんは私の嫁~~~~~~永遠に愛してるよ~~~~~~~~~~~~~~~
って、痛たたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた!!!!!!!
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| 『月夜になのは物語』 | 23:40 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

No title

強くなる方法、誰もが気になる事ですね。
考え方は人によって違いますが、ヴィヴィオなら気付けるでしょう。

| - | 2013/10/26 19:40 | URL | ≫ EDIT

No title

少しずつ小さな目標を頑張って行けば、いつか大きな目標も達成できる・・・私も見習いたいですよ~!

なのはさんもお母さんとして、ヴィヴィオを心配してるんですよね^^
ヴィヴィオも今は大きな壁も、いつか乗り越えられますよきっと!

| - | 2013/10/30 01:05 | URL | ≫ EDIT















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